看護師は、やりがいの大きさに相反するように、心身への負荷が大きい職業としても知られています。
病気の治療にあたりながら、不安を抱える人々に寄り添うといった困難な業務をこなす以上、あらゆる悩みが出てくるのは当然のことです。
業務に関すること、人間関係、キャリアなど人によって悩みは異なるでしょう。
悩みの内容はともあれ、まずはとにかく一人で抱え込まずに誰かに相談することが大切です。
他人に相談することで、狭まっていた視野が開けたり、的確なアドバイス、客観的な意見などをもらえたりすることは多いです。
それだけでなく、誰かに話を聞いてもらうだけでも心の荷が軽くなるものです。
ただ、ここで注意するべきなのが、悩みを相談する相手選びです。
噂好きの人や悪意のある人に相談をしてしまうと、状況が悪くなったり、解決策が台無しになってしまったりすることもあります。
実際、自身のタイミングを見計らって話そうと思っていたことを勝手に言いふらされ、あらぬ話に膨らませて広められてしまったというケースも見られます。
最悪の場合、相談したことが原因で人間関係に問題が生じ、さらなるトラブルが起きることもあるでしょう。
そのため、悩み事を誰かに相談する場合には、口の堅い人、心から信頼できる人を選ばなければなりません。
尊敬できる上司や先輩など、相談相手の選択肢となる人を見極め、周囲からの信頼度なども考慮し、しっかり検討しましょう。
もし、相談することで仕事に支障が出ることを心配するならば、一旦職場以外の人間に相談をするのも一つの手です。
職場の人間関係や業務にまったく関係のない人であれば、何を相談しても直接仕事に差し支えることはありません。
一人で悩みを溜め込み、思い詰めてしまうことが一番リスクが高いことです。
人は思い詰めてしまうと視野が狭くなり、さらに自身を追い込んでしまう傾向にあるからです。
ネガティブな悪循環に陥り周囲が見えなくなると、最終的に心の病を引き起こすこともあります。
現在、悩みに苛まれている看護師の方は、ぜひ悩みの事例や相談相手の探し方を知ることからはじめてみてください。